三重大学 前期集中講義「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」本講義1回目が開講されました
8月21日(土)高等教育コンソーシアムみえの単位互換科目である三重大学 前期集中講義 「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」の本講義1回目が完全オンライン(ライブ形式)で実施されました。
- 本講義は三重県の重点課題である医療・健康・福祉に対し、主にへき地(離島)医療の観点からオンライン形式により学修が行われます。
●6月19日(土)事前学習はこちら
10:00~
講義前に、学生同士の自由な交流ができるようにとの三重大学 学生総合支援機構 志垣 智子特任講師の思いから、30分間のフリートークルームが設けられました。学生たちは、アルバイトの話、課題の出来栄え、科目履修の情報交換等の話ができ、楽しめたようです。(写真1)
(写真1)和気あいあいとした雰囲気の学生達 |
10:30~ 「三重県の救急医療:ドクターヘリ、コロナ禍、その他の災害等(人生観も含)」
三重大学医学部附属病院
救命救急・総合集中治療センター センター長 今井 寛教授
午前中のゲストスピーカーを担当していただいた今井教授からは、三重県の救急医療についてお話をしていただきました。ドクターヘリの運用開始の秘話、医療現場の苦悩、ご自身の半生を振り返りながら大切にしてきた名著・言葉の数々をご紹介いただきました。
13:00~ 「津市の救急について-コロナ禍における救急活動と連携による未来創造-」
三重大学医学部附属病院
救命救急・総合集中治療センター 富田 泰成氏
「志摩市の救急について-伊勢志摩サミット、コロナ禍を経て現在の状況と居住者としての思い-」
志摩市消防本部
藤谷 昌伸氏
「救急医療と地方創生」
島根大学医学部救急医学講座
岩下 義明教授
紀南病院組合立紀南病院
森本 真之助内科医長
くまのなる在宅診療所
濱口 政也院長
産業医
平井 孝幸医師
午後からは、救急現場に携わる富田氏と藤谷氏より津市と志摩市の救急医療についてお話をしていただき(写真2)、その後、岩下教授をはじめ3名の先生方より、医師になるまでのお話、家族、地域の方との触れ合い、苦悩との向き合い方など幅広いお話をしていただきました。
(写真2)講義の様子 |
【学生の感想】
- 今井先生の講義は、やはり学びの大切さや医療現場の苦悩、そして喜び、とたくさんの経験が詰まったお話でよかったです。救急に運ばれてくる患者さんの病態は様々、外科よりかと思っていたら案外内科の患者さんが多いことに驚きました。津市救急の話では、消防の構造から現在のコロナ問題に至るまで知識不足が少し補われました。志摩市消防の話について、ドクターヘリの利用頻度が特に興味深かったです。
- 先生方の仕事の仕方は私のイメージしていた医師としての仕事だけをしているというのではなく、イベントをプロデュースしたり、SNSを活用して地域活性を図ったりと医師の仕事にとどまらずに様々なことを自主的に行っていて、見習いたいと思いました。
- 最後の自己紹介の時に1人1人に丁寧に対応し、そこから話を広げてくださったのでとても話しやすかったです。 先生方が私たちの感想などに対して話してくださった考えはどれも実際に多くのことを経験され、三重県や地域の医療の背景についての知識を持っているからこそ出る考えだなととても感じました。
次回は8月28日(土)10:00~です。