三重大学 前期集中講義「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」本講義2回目が開講されました
8月28日(土)高等教育コンソーシアムみえの単位互換科目である三重大学 前期集中講義 「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」の本講義2回目が完全オンライン(ライブ形式)で実施されました。
- 本講義は三重県の重点課題である医療・健康・福祉に対し、主にへき地(離島)医療の観点からオンライン形式により学修が行われます。
●6月19日(土)事前学習はこちら
●8月21日(土)本講義1回目はこちら
10:00~ 「医療と介護の連携」
志摩市介護サービス事業者連絡会
岩田 潤史会長
10:40~ 「あなたが志摩市出身だったら」
志摩市民病院
江角 悠太院長
まず、岩田会長より医療と介護の具体的な事例を分かりやすく紹介していただき、退院前からの連携の実態について時間軸に沿って知ることができました。「高齢化率を恐れない地域作りを」という印象的なお言葉があり、特に前期高齢者が主体的にしてくれる取組は何か、元気な高齢者が、地域に対して貢献できる取組や外出できる仕組みは何か、一体どんな事例があるのか、とそれぞれが思いを巡らすようなお話をしていただきました。
江角院長にご担当いただいた時間では、テーマについてグループワークで考えをまとめ、「祖父母の幸せとは?」「多世代交流を可能にする方法は?」等、徹底的に議論しました。議論をする際、一人ひとりの学生に時間を割いてくださったことで、学生から「考えがまとまり自信がついた」「憧れの先生と直接お話できた」等の声が挙がりました。(写真1)(写真2)
(写真1)地域の様々な年齢層にアプローチされている江角院長 |
(写真2)学生のグループワークより抽出された意見の一部 |
【学生の感想】
- 午前中の岩田さんのお話で、「誰も助けに行かない人を助ける。システムなどで大部分の人は助かるが、そこからこぼれてしまった人たちを助けに行きたい。」このお言葉を聞き、とても心が揺さぶられました。“生きがい”という言葉は私も個人的に考えることがよくありました。生きがいと役割を密接なものとして考えた時に、私が将来したいこと、なりたいもの、成し遂げたい目標が見えそうな気がしました。今回の講義でのグループワークは私が今までしてきた人生の中で最も濃い話し合いができた時間でした。
- グループに分かれてのディスカッションが大学に入学してからあまり経験したことがなかったのに加え、内容も今まで行ったどれよりも充実していたためとてもよかったです。同じ議題でも人によって考えていることが違っていて発表を聞くたびに感心していました。また、フィードバックも具体性を欠く意見には詳細を求めるなどより踏み込んだものとなり深く考えるいい経験になったと思います。
次回は9月3日(土)10:30~です。