三重大学 前期集中講義「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」が開講されました
6月18日(土)高等教育コンソーシアムみえの単位互換科目である三重大学 前期集中講義 「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」の事前学習が完全オンライン(ライブ形式)で実施されました。
【事前に履修の目的を質問された学生の回答】
- 将来的に僻地医療に貢献することに関心があり履修することにしました。 また東京出身で三重の事情に明るくないので、それぞれの地域の現場で活動されている方の生の声を聞けるのはありがたい貴重な機会と思っています。(三重大学医学部医学科1年)
- 3年次まで三重創生ファンタジスタに関わる講義を履修しており、チーム医療や地域医療について興味があるため参加しました。大学の講義では治療に関わることを中心として勉強してきたため、実際の地方の医療への関わりを学べたらいいなと思っています。(鈴鹿医療科学大学薬学部薬学科6年)
13:00~ 「暮らしの保健室withコロナの居場所づくりのこれから」
認定NPO法人マギーズ東京
センター長 秋山 正子氏
秋山先生は、ゆるやかに老いていくために主体的に気軽に相談できる「暮らしの保健室」を全国で立ち上げられました。今回取り上げられたのは、東京都新宿区にある戸山ハイツです。地域で抱える課題(高齢者の孤立化)に対して、ハイツの1階にある空き部屋を改修されました。具体的な事例や動画を通して、助けられる側から小さな役割を担い、助ける側へ変化する地域住民のつながり作り、本人の喜びと希望を紹介してくださいました。
(写真1)暮らしの相談室で大切にしていることについて話される秋山先生 |
14:00~ 「三重県の医療・健康・福祉」
鈴鹿医療科学大学
看護学部看護学科 河尻 純平助教
河尻先生は、日本の少子高齢化の実態、三重県の医療の実態について図表を持いて丁寧に紹介されました。
15:00~ 「魅せるプレゼン・起業家の地域貢献・地方創生」
株式会社エックスラボ
代表取締役 藤 勝行氏
藤氏には、地方創生、地域貢献のために起業する意味について、これまでの実績を通して話していただきました。「プレゼンとは提案である」に対して、動画を通して丁寧に教えてくださいました。
(写真2)藤氏による“魅せるプレゼン”について フリートークの様子 |
自治体や地域団体それぞれの役割を考察するために、今回は、地域看護の担い手、大学教員、起業家の視点で問題提起していただきました。
【学生の感想】
- こうした「居場所」的な取り組みは、得てして持続可能な形にすることが難しいはずです。 お金の出どころを確保することの難しさ、人間力の高い「スーパーな立ち上げ人」に依存する属人的な体制になってしまう難しさがあるはずです。 それでも、秋山先生は1地域で終わらせることなく全国へ展開されていきました。 そこにあった苦労、工夫はすごく大きなものがあったのだろうと勝手に想像していました。(医学科1年)
- 藤さんはすごく気さくに話してくださって楽しかったです。常にマクロな視点を持つことを忘れないようにしたいなと思いました。まずは誰かに伝えたい!と思うトピックをみつけられるように、たくさん本を読んでいろんな人と出会いたいです(医学科1年)
学生達は有意義なスタートを切れたようです。
次回、本講義①は7月9日(土)10:30~です。