後期集中講義「現代社会理解実践(次世代産業実践)」の本講義2回目が実施されました
-
本科目は、航空宇宙産業を中心とした次世代産業の現状を学び、地域資源と結び付ける考え方を理解するための体系的な内容となっています。
三重大学10名、三重短期大学3名の学生が参加しています。
●1月15日(日)、21日(土)事前学習回はこちら
●2月15日(水)本講義1回目はこちら
2月16日(木) 工場見学 + ワークショップ
(航空機部品生産協同組合、鈴鹿工業高等専門学校)
三重大学 学生総合支援機構 志垣 智子特任講師より当日の様子をご紹介します。
10:00~ 事例見学(航空機部品生産協同組合)
午前中に、松阪市にある航空機部品生産協同組合の工場を見学しました。代表理事の加藤 隆司氏(株式会社加藤製作所 代表取締役)と事務局長の政木 達也氏に案内していただきました。
民間航空機部品の一貫生産(ボーイング機種、MRJの中小物部品)を担っています。工場内は撮影禁止のため過程を写真でお見せしたり、お伝えしたりすることはできませんが、高効率の生産体制の整備と航空機部品生産におけるライン化を目の当たりにした学生たちは、驚き、感動していました。ボーイング社の中小物部品の50%をこの工場で製造していると思うと、貴重な経験であることを実感しました。
学生からは、「なぜ長年航空機部品の製造に携わってきた企業が10社集まったのか、その背景とは?さらなる参画はありえるのか?」、「コロナ禍で生産と雇用はどのように変化し、現状はどうなのか」、「カーボンニュートラル時代に自社による再生エネルギー発電100%を目指すために今後どのようなビジョンを持っているのか」等質問があり、活発な議論が繰り広げられました。
(写真)見学を終えて、集合写真を撮影。 |
14:30~ 実験 製作物の飛行試験とデータ収集(鈴鹿工業高等専門学校)
ワークショップ(製作物の飛行試験データの分析と構造変更)
鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 黒田 大介教授
午後からは、昨日に引き続き黒田先生によるワークショップを実施していただきました。
現時点のグライダー(仮の製作物)を実際に飛ばし、飛行試験データを分析し機体の構造変更を繰り返しました。
(写真)翼の大きさ・形状・角度を再考する学生の様子 |
(写真)Solidworksを使い再考する学生 |
(写真)主翼や尾翼の角度を確認する学生の様子 |
(写真)確認しながらとめていく学生の様子 |
(写真)各グループで再度飛行実験を実施。飛ぶようで、 飛ばないのはなぜなのか。実験を繰り返す学生たち |
次回本講義最終日は2月17日(金)、座学「日本のロケット開発を支えた現場からのメッセージ」(小林実氏)と成果発表を実施します。