三重大学 前期集中講義「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」本講義3回目が開講されました
8月27日(土)高等教育コンソーシアムみえの単位互換科目である三重大学 前期集中講義 「日本理解特殊講義(医療・健康・福祉実践)」の本講義3回目が実施されました。
●6月18日(土)事前学習はこちら
●7月9日(土)本講義1回目はこちら
●8月20日(土)、8月21日(日)本講義2回目はこちら
13:00~ 志摩市(離島を含む)の救急の実態
志摩市消防本部
西尾 雅樹氏
14:00~ 津市の救急-コロナ禍における連携-
津市消防本部
富田 泰成氏
15:15~ 三重県の救急医療 & ふりかえり
三重大学医学部附属病院
救命救急センター センター長/教授
今井 寛氏
志摩市消防本部 西尾氏からは、市内の一日あたりの搬送件数や離島の救急状況、消防署の適正配置と市民との合意形成の課題等をお話いただきました。
津市消防本部 富田氏からは、医師としての行政との連携の取り方、人から信頼される人間になるために必要な姿勢について、教育委員会、附属病院、消防等の多職種連携による救命教育プロジェクト(小学生高学年対象)について紹介がありました。
今井先生からは、三重県の救急医療はもちろんのこと、毎日を一生懸命生きること、命を大切にすること、時間を大切にすることなど、たくさん経験を積まれてきた先生から教えていただきました。
(写真)全ての講義を終えて記念撮影をする様子 |
【学生の感想】
- 二日間のフィールドワークに参加し、過疎地域の防災対策や医療の実態を知ることができました。改善しなければいけない避難経路もあれば、しっかりしている防潮林、防潮堤も立てられました。また、コロナが高齢化地域に与える影響も知ることができました。先生たちのお話の中では無力感も感じましたが、諦めずに困難を乗り越えて、信じている道を歩んでいる姿を尊敬しています。
(人文学部4年) - 私は元々「人生最期の時をより豊かに過ごせるようにサポートしたい」という思いで医師を目指しました。なので、「命を救う」というよりも、「命の終わりに向けて準備をする」「本人と家族の心に寄り添う」ことを大事にする医師になりたいと思っています。
だから、これまで救急医療のことはあまり視野に入っていなかったのが正直なところでした。
今回の授業を通じて、医師にしかできない「命を救う」ことの重みを感じました。
医師の専門性も多様化しているこの時代で、救急医にならない限り救急のプロになることはできないのだろうと思いますが、どんなキャリアに進むにせよ、医学生・初期研修医のうちに、救急のイロハ、災害医療のイロハをきっちり学んでいきます。
(医学部医学科1年)