後期集中講義「現代社会理解実践(次世代産業実践)」の本講義3回目が実施されました
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本科目は、航空宇宙産業を中心とした次世代産業の現状を学び、地域資源と結び付ける考え方を理解するための体系的な内容となっています。
三重大学10名、三重短期大学3名の学生が参加しています。
●1月15日(日)、21日(土)事前学習回はこちら
●2月15日(水)本講義1回目はこちら
●2月16日(水)本講義2回目はこちら
2月17日(金) 座学 + 最終発表(鈴鹿工業高等専門学校)
三重大学 学生総合支援機構 志垣 智子特任講師より当日の様子をご紹介します。
9:30~ 「日本のロケット開発を支えた現場からのメッセージ」
小林 実氏(前三菱重工株式会社)
午前中に、「ロケット開発の現状と今後の見直し」と題して小林氏に講義をしていただきました。
当日は、種子島宇宙センターで10時37分に予定されていた日本の新たな主力ロケットH3初号機の打ち上げを学生たちと一緒に見守りました。残念ながら補助ロケットに着火せず中止されました。残念な結果でしたが、歴史的な瞬間を皆で体験できました。
(写真)ロケット開発の歴史を学ぶ学生の様子 |
(写真)わかりやすく説明してくださる小林氏 |
12:30~ グループ発表準備
15:30~ グループ発表・ディスカッション・まとめ振り返り
鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 黒田 大介教授
最後に「チーム21キラーん」、「飛び立て!白鳥号」の2チームが、目標と現状(飛距離、飛行姿勢(飛び方:動画)とその安定度等)、制作過程(試行錯誤トライ&エラー、改善内容)の検証、データ分析、現状の課題について発表しました。
(写真)「チーム21キラーん」 プレゼンの一部 1/4 |
(写真)「チーム21キラーん」 プレゼンの一部 2/4 |
(写真)「チーム21キラーん」 プレゼンの一部 3/4 |
(写真)「チーム21キラーん」 プレゼンの一部 4/4 |
【学生の感想】
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「チーム21キラーん」
今回の講習を通して、最も有意義だと感じたのはCADや3Dプリンタ、レーザーカットに触れられたことです。これまで存在はしていたものの、使用方法や形作る過程などは知りませんでした。大学一年生でその疑問を自分の目で解消できたのはとても将来のためになりました。また模型作成では、一から構想、実験、改善というサイクルを行いました。普段の勉強は機械的になっており、このサイクルを活かすことが少なったので改めてその重要や楽しさに気付きました。今回はコロナで宿泊ではなかったですが、宿泊もあればより多く学べると思いました。(三重大学・工学部)
(写真)「飛び立て!白鳥号」 プレゼンの一部 1/4 |
(写真)「飛び立て!白鳥号」 プレゼンの一部 2/4 |
(写真)「飛び立て!白鳥号」 プレゼンの一部 3/4 |
(写真)「飛び立て!白鳥号」 プレゼンの一部 4/4 |
【学生の感想】
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「飛び立て!白鳥号」
もともと私は航空宇宙工学の分野や設計に興味があり、今回航空機やロケットの有識者などの話を聞けて、興味分野との関わりを持てたことが、学習意欲をかき立ててくれました。CADを使い設計したものを3Dプリンターで現実世界に呼び起こす作業は普段なかなか体験することができず、非常に良い体験となりました。また、4日間を通し少人数での活動となり、その場で出会った仲間と協力していく協調性も学べ、その面白さも味わえました。最終日には、この分野が好きになっていたし、仲間との絆も芽生えて、満足度の高い集中講義だったと感じられました。(三重大学・教育学部)